アカウント・端末
故人のGoogleアカウントはどうなる?アカウント無効化管理ツールと家族からの申請
この記事の要点(先に結論)
- Googleは故人のパスワードやログイン情報を誰にも提供しません。家族は公式の「故人のアカウントに関するリクエスト」から、閉鎖・資金の取得・データの取得のいずれかを申請します。
- 本人が生前にアカウント無効化管理ツールを設定していれば、一定期間使われなかったときに、指定した最大10人へ通知やデータ共有が行われます。
- 個人のGoogleアカウントは2年間使用されないと削除される場合があります。写真やメールを残したいなら、早めに手続きを始めましょう。
- 「閉鎖」を選ぶと、後からデータの提供を求めても対応されません。データが必要なら先に「データの取得」を検討します。
Googleアカウントには何が入っているか
Androidスマートフォンを使っていた方や、Gmailを使っていた方の多くはGoogleアカウントを持っています。1つのアカウントに、Gmail、Googleフォトの写真や動画、Googleドライブの書類、連絡先、カレンダー、YouTube、Google Playでの購入履歴やサブスクリプションなどがまとまっています。ネット銀行や証券会社からのお知らせメールもGmailに届いていることが多く、資産の所在を知るうえで重要な手がかりでもあります。
ただし、家族が故人のパスワードを推測してログインすることは避けてください。Googleの利用規約やセキュリティの観点から問題があるうえ、不審なログインとして保護がかかる場合もあります。正規の道は次の2つです。
道1:本人が生前に設定した「アカウント無効化管理ツール」
アカウント無効化管理ツール(Inactive Account Manager)は、本人が一定期間Googleアカウントを使わなかったとき、どうするかを事前に決めておく機能です。
- 無効とみなすまでの期間を本人が選びます。
- 通知する相手(信頼できる連絡先)を最大10人まで指定できます。相手ごとに、共有するデータの種類を変えられます。
- 期間が過ぎると、相手に通知が届き、共有を選んだデータはダウンロード用のリンク付きで案内されます。
- 設定した時点では、相手には何も通知されません。
Googleは、Googleアカウントがどこで使われているかを、ログイン状況やマイアクティビティ、Gmailの利用、Android端末の接続などから判断するとしています。
設定の手順(本人が行う)
- パソコンやスマートフォンのブラウザで myaccount.google.com/inactive を開きます。
- 無効とみなすまでの期間と、事前の連絡先(本人の電話番号・メール)を確認します。
- 通知する相手を追加し、共有するデータ(Googleフォト、ドライブ、Gmailなど)を選びます。
- 必要に応じて、期間経過後にアカウントを削除するかどうかも決めておきます。
家族がこの通知を受け取ったら、案内されたリンクから早めにデータをダウンロードし、パソコンや外付けディスクに保存しておきましょう。
道2:家族からの「故人のアカウントに関するリクエスト」
アカウント無効化管理ツールが設定されていなかった場合、家族や代理人はGoogleの公式ページ「故人のアカウントに関するリクエストを送信する」から申請します。選べる目的は3つです。
| 申請の種類 | 内容と注意点 |
|---|---|
| 故人のアカウントを閉鎖する | アカウントを閉じる申請。閉鎖を選ぶと、後からアカウントの内容の提供を求めても対応できないとされています。 |
| 故人のアカウントから資金を取得する | Googleのサービス上に残る残高などに関する申請です。 |
| 故人のアカウントからデータを取得する | 状況によってはデータが提供される場合がありますが、慎重な審査を経て判断されます。パスワードなどのログイン情報は提供されません。 |
申請の進め方
- 目的を決める:写真やメールを残したいのか、アカウントを閉じたいだけなのかを家族で話し合います。迷ったら、閉鎖より先にデータの取得を検討します。
- 故人の情報を整理する:Gmailのアドレス(アカウント名)、氏名、亡くなった日などを確認します。
- 書類を用意する:申請者の本人確認書類や死亡を証明する書類などが求められます。データの取得では、裁判所の命令などの追加書類を求められる場合があります。日本語以外の書類の翻訳が必要になることもあります。
- フォームから申請し、Googleからの連絡を待つ:審査には時間がかかることがあります。追加の書類を求められたら、案内に従って提出します。
注意:必要書類や審査の基準は、申請の種類や状況によって変わります。必ず公式のフォームの案内で最新の条件を確認してください。
2年間使われないアカウントは削除される場合がある
Googleは「無効な Google アカウントに関するポリシー」で、2年間使用されていない個人のGoogleアカウントは無効とみなされ、アカウントとそのデータが削除される場合があるとしています。削除の前には、アカウントと再設定用のメールアドレスに通知が送られます。仕事や学校で管理されているアカウントは対象外です。
ギフトカードの残高がある場合や、購入・サブスクリプションに使われている場合などは例外とされていますが、故人のアカウントがいつまでも残るとは考えないほうが安全です。故人の写真や大切なメールを残したい場合は、早めに申請を始めましょう。
あわせて確認したいこと
- Google Playの定期購入:YouTube PremiumやGoogle Oneなどの課金が続いていないか、クレジットカードの明細と照らして確認します。
- Androidのバックアップ:故人のパソコンに、Android端末から取り込んだ写真やバックアップが残っていることがあります。
- Gmailからの手がかり:金融機関の名前が分かれば、Gmailにアクセスできなくても、各社の相続窓口へ直接問い合わせられます。
故人のパソコンに残る手がかりを整理するには、ONEQ のようにパソコンの中だけで動くツールで「どこに何があるか」を根拠付きの台帳にまとめる方法もあります(技術検証版)。データを外部に送らず、ログインの突破も行いません。
よくある質問
Googleに頼めば故人のパスワードを教えてもらえますか?
教えてもらえません。Googleは、故人のアカウントのパスワードやその他のログイン情報は提供できないとしています。データが必要な場合は「故人のアカウントからデータを取得する」を申請します。
故人のアカウントを閉鎖した後で、写真が欲しくなりました。
Googleは、閉鎖を選んだ場合、後からアカウントの内容の提供を求められても対応できないとしています。データが必要な可能性があるなら、閉鎖の前にデータの取得を検討してください。
アカウント無効化管理ツールは何人まで指定できますか?
最大10人まで指定でき、相手ごとに共有するデータの種類を選べます。設定は myaccount.google.com/inactive から本人が行います。
何もしなければ故人のアカウントはずっと残りますか?
残るとは限りません。2年間使用されていない個人のアカウントは、ポリシーに基づいて削除される場合があります。
参考にした公式情報
- 故人のアカウントに関するリクエストを送信する(Google アカウント ヘルプ)
- アカウント無効化管理ツールについて(Google アカウント ヘルプ)
- アカウント無効化管理ツールの設定ページ
- 無効な Google アカウントに関するポリシー(Google アカウント ヘルプ)
最終確認日:2026年10月27日
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